生産者

いももちやでお世話になっている生産者の方々を高校生、大学生が取材しました

ハウレット農園✖︎竹琉

こんにちは、高校生農家ライターの平島竹琉です!

 今回は北海道北斗市にある、ハウレット農園さんに、農作業を手伝う合間に取材をさせて頂きました!(HP: https://www.howlettfarm.net/blank-3)

 ハウレット農園は、現在函館ラ・サール高校で英語教諭を行っているピーター・ハウレットさんが1990年にブルーベリー農園として開園し、現在は長男のハヌル・ハウレットさんが後を継いで就農している農園です。2017年には、自家で加工している「ブラックカシスのデザートソース」が、日本野菜ソムリエサミット加工品部門で銀賞を受賞。

 お二人ともとても優しい方で、取材に快く答えて頂きました!

ー今日はよろしくお願いします!

よろしく!

ーまずはピーターさんにお話をお伺いしたのですが、どうしてピーターさんはブルーベリー農園を開園しようと思ったんですか?

僕はね、名寄市で育ったの。家の裏には家庭菜園の園があって、そこで採れた野菜を、そのまま食べていたんだよね。だから農業大学に進学した時、農業のカタチにすごい疑問を持ったの。

ーその疑問というのは...?

農業の考え方は、なんていうか、工場だったの。窓のない豚舎に豚を詰め込んで育てたり。それは自然じゃない。僕はそう感じたんだよね。

ーなるほど...。だからピーターさんは、無農薬でブルーベリーを育てているんですね。

そう、ブルーベリーは無農薬でも育てやすいから、それでブルーベリーを育てようと思ったの。うちは除草剤すら使わない。毒だから。だからここ、草ボーボーでしょ?(笑)

ーなんかすごい、「自然」って感じがします。

そう、いいこと言いますね〜。

今の人間は、自然な生き方を忘れてると思うんだよね。原発にしても農業にしても。だからこの農園の目標は、「自然の力でブルーベリーを栽培する」にしたんだよ。

ーなるほど...ブルーベリーって、開園した1990年くらいから人気だったんですか?

いや、全然人気なかったね。函館のケーキ屋さんに使ってみてくださいって頼んでも、『なにこれ。こんな見たことない果物使わないよ』って突き返されたし...

ーええ!!そしたら生活とかはどうしていたんですか...?

家族を養うためにお金必要だったから、昼は高校で英語の教師をして、帰ってきてから真っ暗になるまで農作業を続けていたよ。そんな生活続けていたら、2000年くらいかな、ある転機が来て...

ー「ブルーベリーは目にいいブーム」ですね。(笑)ちょうどそのあたりで僕産まれたので、小さい時からブルーベリーよく食べてました。

そうそう、そして2012年に、息子のハヌルに園を継いでもらったの。

ーなるほど...それではハヌルさん、ハヌルさんはどうして園を継ごうと思ったんですか?

そうだね、俺はベースが好きで、プロのミュージシャンを目指してたんだ。それでカナダの音楽大学に入学して、本気で打ち込んだけど、ある大事なオーディションに落ちちゃって。それで、あまり興味はないけど農園継いでみようかなって思ったのがきっかけだね。

ーそれが2012年のことだったんですね。

そう。就農してからは大変だったんだよ。(笑)ブルーベリーを一から猛勉強して、父さんが忙しくて手のつけられなかったブルーベリー畑も作り直して。就農してから一年は果樹園回りで勉強して費やしていたし。

ーええ!!それは大変ですね...

それにその傍ら、野菜の栽培も始めたりしたよ。

ーどうしてですか?

ブルーベリーって、なるまでに3年かかるの。だから3年間食いつなぐために、野菜育てようと思って。一年目はトマトを植えた。

ーうまく育ちました?

いや、失敗。だから次はズッキーニを。

ーそれはどうでした?

失敗。(笑)

ー三年目は?

枝豆で失敗。(笑)

ーええ!!(笑)その間どうやって食べてたんですか。(笑)

ほら、英語話せるからさ、翻訳の仕事とかでなんとか。(笑)

でもそれで三年経ったから、ブルーベリーが実りをあげてくれて。最初は売れなかったんだけど、加工してジャムにしたら結構人気が出たの。

去年はブラックカシスのデザートソースを賞に出したら、銀賞も貰えたし。

ーおお...「無農薬で作ったジャム」には、そんなバックグラウンドがあったんですね。

それでは最後にお二人にお聞きしたいのですが、農業ってすごい大変じゃないですか。

うん。(口を揃えて)

ーそんな中、どうしてお二人は農業を続けているんですか?ピーターさんからお聞きしたいです!

農作業って、話しながらできるじゃない。だからすごい楽しいの。それに、ハプニングも沢山起こるからね。蛇が出たり、この前なんかはブルーベリーの木の下にキジが巣を作ったの。(笑)そういうのも全部含めて、やっぱり楽しいよ。

ーなるほど、やっぱり「自然」に近いですね...!

ハヌルさんはどうですか?

そうだね、俺はやっぱりお客様に『美味しかったよ』とか『期待してるよ』って言ってもらえるのが一番嬉しいな。辛いことは沢山あるけど、いや、むしろ辛いことばっかりだけど、それがあるから頑張れるっていうか。

ーなるほど...

すごい、いい話を聞かせて頂きました。なんか僕の中でも、農業に対するイメージが変わった気がします!ありがとうございました!

いえいえ、それじゃまたね。

ーはい、ありがとうございました!


幸盛丸✖︎ななこ

高校生ライターななこです。私は恵山町で昆布漁師をしている、幸盛丸(こうせいまる)岸本さんに取材してきました!

岸本さんは養殖で昆布を育てており、主に三石昆布、がごめ昆布、真昆布を育てられています。次回養殖のためのお手伝いをさせて頂いたあとにお話を伺いました!

-宜しくお願いします!早速ですが、岸本さんはどうして昆布の漁師になろうと思ったのですか?

元々うちの親父がやってたんだ。小さい頃は昆布の「こ」の字も嫌いだったんだけど、実際に生活していくうえで一番安定した収入が入るのが昆布だった。自分がやっただけ収入も上がるし、1年を通してって仕事じゃない。安定収入を求めるって感じでやったのさ。

-なるほど!岸本さんの昆布漁は何代か続いてるのですか?

いや、うちの親父から。親父は絶対漁師にはさせないって俺に言ってたんだけど、結局海が好きだし、違う仕事やれって言われてもダイバーっていう海の仕事やり始めてたし、ダイバーやって漁師と仕事するうちだんだん漁師にシフトしてってさ。

-へえ!ちなみにダイバーの仕事って具体的に何をするのですか?

ほとんど港を作ったりの工事関係。合間合間で漁師だね。海の中にスコップとかドリル持ってったり、溶接を海の中でやったり。

-すごいですね...!岸本さんの養殖と他の漁師さんとで違いはありますか?

ほとんど変わらない。あとは自分がどれだけ昆布に対して手をかけるか。ロープについた雑草をこまめに取るか、とか。あとは深さだね。これらは人によって違うんだけど、浅いほうがリスクは大きい。けど、その分太陽の光が強く当たるから成長がはやいのさ。

-どうして浅いほうを選ばれたのですか?

やっぱり1本の重さ。1kgいくらの商売だからさ。

-岸本さんの1日を教えてください!

三石昆布のときは朝2時に起きて、3時半に沖出て、4時半くらいに帰ってくる。それから家族と乾燥かけてすぐダイバーの仕事に行く。その間、うちの嫁が昆布をみてる。で、昼くらいに帰ってきて、乾いた昆布を下ろして切って選別してってやってると7時くらいになってる。そのあとはご飯食べて布団入って寝るだけ(笑) だから寝るのは8時半くらい。真昆布になるとまた睡眠時間が減る。

-すごい大変ですね...(笑) 真昆布と三石昆布って何が違うのですか?

種類が全然違う。味も見た目も全然違う。見せようか?

-えっ!?いいんですか!?

(実際に真昆布と三石昆布とがごめ昆布を見せていただきました!

私は三石昆布より真昆布のほうが少し黒めに見えました。がごめ昆布は他二つと大きく異なり、凹凸のある特徴的な見た目でした。そして試食もさせていただきました!(ありがとうございました!)がごめ昆布は噛めば噛むほど、がごめ特有のねばっとしたものが出てきました。一年昆布はとても硬く、しっかりとした食感で甘みが強かったです!)

-こういうのを知っていると昆布を食べるときの意識が変わりますね!

来年来て、昆布漁に(笑) 4時に来てくれれば大丈夫(笑)

-4時か~!(笑) 昆布の仕事を続けられる原動力や、うれしい瞬間はありますか?

家族を養っていくための仕事だから、みんながいい顔してくれればいいのさ。原動力は、ただ豊かな生活をしたいってだけ(笑)

-消費者の方から昆布の感想を聞くことってありますか?

昆布大使の方が「初めて食べた味」って言ってくれたり、みんなも美味しいって言ってくれたりする。それでここの昆布って美味しいんだなって。

-そういう言葉を聞くと気持ちってやっぱ変わりますか?

作り方も変わってくるよね。より丁寧に、もっと美味しい、いい昆布ができないかなって考えるし。

-声が届くって大事ですね...!

そう。今まで聞いたことなかったから。実際、昆布やってて美味しい昆布だねって言われたのはすごいなって、なんか感動した。昆布って色々な面で力があるんだなって。「美味しい」の一言で今年の昆布、もう少し丁寧にやろうかな、もう少しいいの作りたいな、もっとこの昆布をみんなに知ってもらいたいって思うし。

-素敵ですね~!今日はありがとうございました!


ハーブガーデンガロ✖︎竹琉

こんにちは、高校生農家ライターの平島竹琉です!

今回は、七飯町にあるハーブ農園、大沼ガロハーブガーデン様へ取材をしてきました!

大沼ガロハーブガーデンでは有機栽培で30種類ものハーブを育てているほか、バジルや蜂蜜、漬物など数多くの食品も作っているこだわりの農園です!

現在の園長の山崎健(やまざき けん)さんと、お父さんの山崎歳治(やまざき としはる)さんにお話を伺ってきました!

-今日はよろしくおねがいします!

よろしく!

-まずお父さんの歳治さんにお聞きしたいのですが、このハーブ農園を始められたきっかけは何でしたか?

私は小さいときから体が弱くて、健康にはとっても気を遣っていてね。毎月、健康に関する本を定期購読していたんです。そしたらあるとき、ハーブが出てきてね。ハーブってヨーロッパでは薬として使われるほどだから。当時はハーブなんて誰も知らなかったんだけど、調べれば調べるほど健康にいいってことが分かって。もうこれはやるしかないなって。それが今から36年前のことですね。

-なるほど...ハーブ農園を始める前は何をされていたんですか?

私は1つの仕事を長続きできなくてね。転々と色々やっていたけど、一番長かったのはサラリーマンだね。とにかく農業とは殆ど関係のない仕事をしていましたよ。

-そうなんですね...!ということは、当時あまり知られていなかったハーブを1から育てることになったと思うんですけど、大変じゃなかったですか...?

そりゃあ大変でしたよ。ハーブを市場に出しても全く売れなくてね。「何これ雑草?」って言われたことも沢山ありましたし。その上健康のことを考えて無農薬栽培に挑戦したから、本当に大変でしたね。ハーブの収入は殆ど0だったしなぁ。

-ええ!その間ってどうやって生計立てられていたんですか?

私はね、看板屋をやっていたの。昔看板は今みたくコンピューターじゃないから、手書きだったから。それを描いて生計を立てていましたね。

-なるほど...ハーブが売れ始めたきっかけって何ですか??

諦めないでハーブを育てていると、珍しさから新聞とかのマスメディアが取り上げてくれてね。それを見た函館の有名なシェフがわざわざ農園まできてくれて、「このハーブはこうやって食べると美味しくなるよ」って教えに来てくれたの。今でも来てくれているんだけどね。そうやって少しずつハーブも認知され始めて、少しずつ売れ始めたよ。

-なるほど...今飲んでいる美味しいハーブティーの裏にはそんな物語があったんですね...

ここからは健さんにお話お聞きしたいんですが、健さんは最初から後を継ごうと思っていたんですか?

僕は高校卒業する時、特にやりたいことがなかったんですよ。それで父に誘われてね、まあやってみるかって感じで始めたんですよ。(笑)

-お父さんから受け継いだ無農薬栽培、大変じゃなかったですか?

もちろん大変ですよ。(笑)でもそこは父から受け継ぎたいと思いましたし、せっかくだから有機の認証取得にも挑戦しました。

-え、すいません。無農薬栽培と有機栽培って何が違うんですか?

えっとですね、無農薬はとにかく農薬を使っていなければ名乗ることができるんですよ。でも有機は違くて、認証が必要になるんです。その分大変なんですけど、認証シールがもらえるんですよ。それでお客さんは有機かどうか一目瞭然ですよね。

-なるほど、ありがとうございます...!ちなみに健さんは小さいときからずっとハーブが近くにあったと思うんですけど、ハーブから離れたいなって思うことはありませんでした?

うーん、今ですかね。(笑)

-ええ、どうしてですか!(笑)

いや、冗談冗談。(笑)

僕が20歳のときに読んだ渡辺ミキさんの本の中で、「鈍にして鈍なれ」っていう言葉があって。不器用なら無理しないで1つのことに集中しなさいって意味なんですけど。そのとき自分は不器用だから、農業なら農業で1つのことに集中しようと思ったんです。それで今まで続けられていますね。

-なるほど、ありがとうございます...!それでは最後に、お二人が農業をされていて一番嬉しいときを聞かせてください!健さんからお願いします!

そうですね、自分の作ったハーブが、自分の書いたレシピで、誰かの食卓に届いたときには0→1を作った感じがしてとても嬉しいですね。それがとても励みになるっていうか。

-0→1ですか...確かにそういう面では、農業以上にそれを作り出せるものはなかなかないですよね...お父さんはどうですか?

そうだね、やっぱり私は「おいしい」の一言が一番嬉しいね。ハーブが売れてお金を貰えるのももちろん嬉しいんだけれども、「おいしい」のたった一言には勝てないですね。本当に作っていてよかったっていう励みになるからね。

-やっぱり、「おいしい」っていう言葉がしっかりと作っている人の元に届くことって大事ですよね。

そうだね、これからもっと「おいしい」っていう言葉を聞けるように私も頑張るよ。

-はい、ありがとうございます!
また来させてください!

もちろん、またおいで〜。

-ありがとうございました!! 


さわやかファーム✖︎ななこ

私は七飯町にあるさわやかふぁーむの園主である吉田さんに取材してきました!

さわやかふぁーむさんは2011年より有機で、年間30種類もの野菜を栽培されています!

お仕事を手伝わせていただいた合間にお話を伺いました!


-宜しくお願いします!このさわやかふぁーむは吉田さんが始められたのですか?

そう。新規就農。2001年に。

-その当時っておいくつだったのですか?

47歳。

-えっ どうして47歳で農業を始めようと思ったのですか?

あの頃は働く場所がなかったのさ。それまで車関係の仕事をやってたんだけど、もう車はいいかなって。ちょうど友達が農協にいたし。

-なるほど...どうして有機でやろうと思ったのですか?

最初は普通の農家と同じく出してたんだけどね、そのうちだんだん、やっぱり食べる物だし安心安全なものが良くて、有機のほうに向かってった。

-有機って認証とかがあって大変だと思うのですが、いちばん大変だったことは?

うーん、認証をとるまでの間かな...。その間、肥料屋さんとかいっぱいくるんだわ。その人もうちが有機でやるってわかってるから、認証センターで許可されてるって言って勧めてくるんだ。北海道に認証センターって4つか5つあるんだけど、私が認証をとるところが別なところで、そこに証明出すから証明書をくれって言ったら出せないって言われてさ。怪しいなって思ったんだけど... それでまた2年延びちゃった。それからは、ちゃんと俺が認証センターに使ってもいいか聞いてる。

-2年延びちゃったんですか!?それは大変ですね...それで今は有機農家として、どんな野菜を作られているんですか?

春からアスパラ、カブ、ズッキーニ、キュウリにほうれん草にトマト...もういっぱい作ってる(笑)

-では冬の間は何をされてるんですか?

うちは年中休みなしでね、ちぢみほうれん草つくってる。

-すごいですね!今の時期の吉田さんの1日ってどんな感じですか?

1日かい?今だと5時くらいに起きて5時半か6時くらいに畑きて収穫して、朝に道の駅に出す。それが終われば他の仕事して...大体夕方に終わる。

-「さわやかふぁーむ」という名前にした理由を教えてください

さわやかそうな名前にしたかったんだけど、そのまま「さわやか」をつけちゃえばいいんじゃないかって。

-食べた人からの声って聞くことありますか?

そうだね、最近あまり行かないけどマルシェとかで美味しいって言ってもらえたりはあったかな。

-では最後に、農業を続けられているのって、何かやりがいがあるからですか?

やっぱり美味しかったって言われると、やったーと思うよ。

-今日はありがとうございました!